空室対策の基本 ②内見を増やす取り組み
入居募集活動はかなり重要なファクターです。どんないい物件だとしても、しっかりとした入居募集活動ができていなければ、空室はなかなか埋まりません。
賃貸経営の入居募集活動は、企業経営でいうところの営業活動、販売促進活動と同じです。営業しないで売れる商品はそうそうないと思います。もしそんな商品があるとすれば、よほど特殊で、よほど画期的で、よほど競合の少ない商品だと思います。そうでなければ、やはりしっかりとした営業活動が必要となります。
これは、入居募集活動においても同じです。入居契約をするために、先ずはどれだけ多くの人に物件を知ってもらうか、そしてどれだけ多くの人に内見に来てもらうかです。
そこで、調べないといけないことがあります。次の図をご覧ください。
これは、契約までの流れですが、契約率を高めるために2つに分けています。内見する数を増やす取り組みと、内見した後の契約率を上げる取り組みです。
つまり、物件を見たのに契約にならない場合と、物件を見にくる人が少ない場合で、対策が変わってくるのです。
ここでは、入居募集活動の入り口とも言える、内見する数を増やす方法について考えていきたいと思います。
まずは、入居募集活動における主な媒体にはどんなものがあるのかみてみましょう。
- インターネット
- 賃貸情報誌
- 現地看板
厳密にいえば他にもあるのですが、主にはこの3つではないでしょうか。
今回は、この中でも特に主流になっているインターネットによる募集について説明したいと思います。
インターネットでの募集活動で一般的に行われるのは、ポータルサイト(空室情報サイト)への掲載です。今や部屋探しは「スマホで検索」が当たり前になっています。
ポータルサイトとは、空室物件を探す人が見に集まる空室情報サイトのことですが、いろんな企業が運営しています。中でも3大メジャーサイトと呼ばれるのが、SUUMO(スーモ)、HOME’S(ホームズ)、at home(アットホーム)です。みなさん聞いたことあるかと思います。
先ずは、皆様の物件が、この3大メジャーサイトのどれに掲載されているか確認して欲しいと思います。ここへの掲載があるかないかは、入居募集の生命線ともいえます。どれにも掲載されていなければ、部屋探しをしている人の目に止まる確率は極端に低くなってしまいます。
このポータルサイトに物件情報を掲載するのは、通常、不動産会社が行いますが、不動産会社が物件情報を正確に掲載しているかも確認してください。
特に、物件情報(間取り、広さ、設備、構造、築年数、駅からの距離、敷金、礼金など)が正確に記載されていなければ、部屋探しをする入居者がいくら検索しても、検索結果に引っかからないこともあるのです。
物件の写真も重要です。室内の写真、水回りなどの設備や外観の写真など、見栄えのいい写真が数多く掲載されているかチェックしてみてください。写真写りが良ければ、それだけ選ばれる可能性が高まりますし、薄暗い写真だったり、枚数も少なかったりすればスルーされてしまいます。
部屋探しをする入居者が、一番最初に探しに訪れるのがこのポータルサイトです。それだけポータルサイトへの掲載は重要ですので、「ユーミーサロン」の動画のコーナーでも、特集を組んで解説しています。そちらも是非ご覧いただきたいと思います。
最近では、ポータルサイトへの物件掲載が、不動産会社だけではなく、オーナー自らできるサービスも出てきています。特にお勧めしているのが、「ECHOES(エコーズ)」というサービスです。
ポータルサイトで自分の物件がどれだけの人が閲覧したか、そこからどれだけの人が興味を持って物件詳細まで進んだか、反響状況をオーナー自身が確認できるサービスとなっています。費用も驚くほど安いため、興味ある方は「ユーミーサロン」のトップページにバナー広告を貼っていますので確認してみてください。
(YMサロン編集部)