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【最新】人気設備ランキング!2023年10月全国賃貸住宅新聞発表

2024.02.22公開

2023年 人気の設備ランキング

 

賃貸経営において空室対策はとても重要ですが、時代によって入居者が求めている条件も少しずつ変化しています。
今はどのような設備が入居者に求められているのでしょうか。
2023年の人気設備ランキングが全国賃貸住宅新聞(2023年10月16日号)から発表されましたので、その変化を見てみましょう!(調査期間:2023年9月5日~2023年9月19日 512社から有効回答)

この設備がなければ入居が決まらないTOP10

※2023年10月16日号 全国賃貸住宅新聞より

【エアコンが初登場2冠】

圧倒的な得票差で1位を獲得したのは「エアコン」です。
ユーミーマンションFC本部がある鹿児島県では、あって当たり前、という設備に挙げられがちなエアコンですが、地域によって「必須」の認識度に差があるようです。
記事によると北海道では賃貸住宅の半分程度しか導入が進んでいない状態です。

その点について、FC本部、北海道担当者(SV:岡元)に話を聞いてみました。
「北海道はかつて、夏でも涼しいと言われていて、窓を開ければ涼しい風が入るのでエアコン要らずの地域が多かったようです。また、冬は寒冷地仕様のエアコンじゃないと暖まらないため、ガス器具が設置されているのが一般的なようです。ところが近年、北海道でも真夏日や熱帯夜の日数が増加傾向にあり、エアコン需要も伸びたのではないか!?」という見解です。

2位・3位は順位は違いますが「TVモニター付きインターホン」「室内洗濯機置場」が選ばれました。
どちらの設備も単身者向け・ファミリー向けであってもなくてはならない設備であると言えます。

この設備があれば周辺相場より家賃が高くても入居が決まるTOP10

※2023年10月16日号 全国賃貸住宅新聞より

【ネット無料、首位独走】

単身者向け、ファミリー向けどちらも「インターネット無料」が一位となりました。
記事によると、家賃が5,000円アップしても入居が決まったという事例もあるようで、設置の手間やコストと比較してもメリットがありそうです。

また、どちらにもランクインしている「高速インターネット」は需要が広がりつつあります。
特に、Z世代と呼ばれる若い世代は、単にインターネット無料だけでは魅力を感じないという方も多く、自分で高速ネット通信を契約される方が増えています。

また、単身者向けでランクインしているのは「独立洗面台」です。
暮らしジャーナリスト吉松 こころさんによると、ワンルームの物件は3点ユニットバスが多く、小さな洗面台が付いているとはいえ、歯磨きや洗顔などはキッチンですることが多くなるそうです。
最近では「化粧男子」という言葉が流行っているように、男性でもスキンケアやお化粧をする時代ですから、独立洗面台の需要はますます高まりそうです。

番外編①【入居希望者に敬遠される設備TOP10】

続いて、敬遠されがちな・・というタイトルからも想像できるように少し変わった視点からのランキングです。
内容については、ある程度、納得する方も多いのではないのでしょうか?
上位にランクインしている設備は現代において、ほぼ見かけない設備であることは間違いないでしょう。

4位の和室(畳)に関しては、ユーミーマンションの傾向を見ると、築15~6年前までの物件には標準で設置されていました。もちろん、その物件に住む入居者層(赤ちゃんや小さな子供がいる世帯)によっては、需要がありますが、近年の多様なライフスタイルの変化によって敬遠されがちになっています。
また、メンテナンスが難しかったり、原状回復時に費用が嵩む、という観点から洋室へと変更する物件が多い傾向にあります。

番外編②【今後、需要が生まれると思われる設備TOP10】

今後、ますます需要が生まれる設備として宅配ボックスが一位になりました。
物流の2024年問題をご存知でしょうか。配送ドライバーの時間外労働や休日労働の増加が問題となっており、今後は、労働上の規制を設けるというものです。
規制が始まればこれまで届いていた物流サービスが受けられなくなる可能性が出てきています。
そういった背景から宅配ボックスの需要はますます高まるでしょう。

2023年の設備ランキングいかがでしたか?
賃貸経営を行なう上で人気の設備を把握しておくことは大切です。
しかしながら、地域によっても需要の高い設備は異なる傾向がありますので、管理担当者にご相談の上、費用対効果を考えながら導入の可否を決めてみてはいかがでしょうか。

(YMサロン編集局)